◆とやまヒューマンサービスの理念
株式会社とやまヒューマンサービスは、全従業員の物心両面の幸せと明るく豊かな地域社会の創造を追求する。
◆基本方針
1.社会に認められる「会社づくり」、「人づくり」をしよう。
2.プロとして、「今できる精一杯のサービス」をしよう。
そして、「他にできないサービス」を創造しよう。
3.「最高のサービス業」として、お客様や仲間や関係者
に感動を与えることができる仕事をしよう。
◆行動指針
1.まず、お客様のことを考えよう。
2.プロの仕事をしよう。(満足され、満足できる仕事。)
3.しっかり約束し、必ず守ろう。
4.とにかく、やってみよう。
5.1 1 0%の力を出そう。(ベストを尽くせ。)
6.すぐに実行しよう。
7.きちんと確認しよう。
8.悪い話は先にしよう。
9.「しまった」という気持ちをたいせつにしよう。
10.仲間をたいせつにしよう。(気働き。)
◆「介護のあり方」を常に問い直す
今日では社会福祉法人のみならず、民間事業者も含め介護事業を展開する組織は数多く存在します。
当社は「訪問介護」事業を立ち上げた創業以来、30年近くに渡って介護関連事業を営ませて頂いております。
創業間もなく「介護保険法」が制定されたこともあり、介護サービスの在り方そのものを改めて問い直す機会も幾度となくありました。
今では当たり前のように提供されている各種の介護サービスですが、介護保険制度という枠組みの中にありながらも、時代とともにお客様であるご利用者・ご家族の価値観や求めていらっしゃるサービス内容も実に多様化してきております。
措置の時代の名残りを色濃く残していた「して差し上げる」という感覚だった創業当時とは違い、近年は「自立支援」、「重度化予防の取り組み強化」や「質の高いサービス」を実現することが今迄以上に求められていると言えます。
◆「介護のあり方」に常に立ち返る
地域の介護環境をより良くしたい、その人らしい老後の生活を支えたい、職員たちの笑顔が溢れる職場にしたいなど、企業や事業所により理念は様々です。しかし、理念に則った行動をするだけでなく、「介護の目的とは何か」、「どうあるべきか」を職員たちが日々意識できるよう、経営者より発信し続けるとともに、経営理念を顕現するとともに事業を継続することも大きな社会的使命としてあります。。
そして、介護の世界には「介護の3原則」や「バイスティックの7原則」という介護の原点であり介護の理念と言えるものがあります。
ちなみに『介護の三原則』とは、介護保険法の(目的)に明記されているとおり、高齢者一人ひとりを尊重し、いつまでも自分らしく生活できるよう支援することを目的に、以下の3つの原則を示しています。
・生活の継続性
・自己決定の尊重
・残存能力の活用
これらは介護に携わる者が忘れてはいけない介護の基本理念です。
その原点を常に意識するととも、迷ったり判断を迫られる場面では原点に立ち返ることができる職員を育成するとともに、それを常に支えられる法人体制でありたいと願っています。
◆「お役立ち」の軸をもつ
上記の介護のあり方同様、個人でも会社組織においても判断を迫られる場面があれば、「お客様にとってお役立ちできているか」という視点を常に持つように職員に啓発しています。
お客様のお役に立つことができていれば、お客様だけでなく職員や会社にとっても「働きがい」があるというこであり、サービス品質の向上の源泉ともなります。
その為に大事なこととして、何よりも「基本的な挨拶と接遇」を重視しています。毎回まごころを込めて挨拶することで、介護を受ける側と提供する側の間に信頼の連帯が生まれます。
そうした連鎖反応がやがてスタッフ自身の人間的な成長にもつながっていきます。
◆未経験者やシニア層も広く採用
同業者から、とやまヒューマンサービスは「ことのほか社員教育や研修に力を入れている」と評されることがあります。
それは、当社の採用に対する姿勢にも現れていると自負しております。
その姿勢は採用基準にも表れています。
より質の高いサービスを提供するためには介護分野に限らず、幅広い知識や経験がとても有効です。
特に人生経験豊富な高齢のお客様に接するには、自立支援を支える上でも、付け焼刃の技術や知識だけでは信頼関係を築くことができません。
そういう意味合いもあって職員の募集にあたっては「60歳以上の方々にも活躍の場を」というスタンスで未経験者やシニア層にも広く門戸を開いております。
◆県内初の介護あんしんアパート
創業当初は訪問介護サービスからスタートしましたが、そこから見えたのは、一人暮らしや高齢者だけのお宅が想像以上に多いという現実でした。こうした状況への対策が必要と考えた私たちは、住まいと介護サービスとを一体化した「介護あんしんアパート」の立上げを構想しました。
このビジョンを掲げた当初は行政も懐疑的でしたが、やがて国が同じ方向へと介護事業の舵を切り始めたことで県や地域からも後押しを受けるに至り、実現にこぎ着けました。
「困っている方に住まいを提供するとともに、いつでも介護を受けられる体制を創出し、ぜひ全国の先駆けとなってこの地で実現しよう」といった思いが連綿と受け継がれ、15の介護事業所を営む原動力となって今も脈々と流れております。
◆行政との協調意識を醸成
介護保険法もさることながら、介護あんしんアパートの立上げ経緯もあり、介護事業における地域行政との連携は様々な局面でとても重要な意義を持っております。
「介護に関連して何か困った事があれば、とやまヒューマンサービス頼めばなんとか対応してもらえる」といった信頼関係も醸成されてきたと自負しております。
◆若い職員にも選ばれる組織風土
当社の経営理念の元、「お役立ち」という言葉をご紹介しましたが、職員に対しては「自立・自律・自率」という造語を用いて人間的な成長を促しております。
今後は提供するサービスの多様性が益々求められることは言うまでもありません。
ご高齢の方々の価値観や求めていらっしゃるサービスの多様性を支えるには、職員の多様性も必然的に求められます。最近はダイバーシティ経営とも言われますが、多様な人財の能力を最大限に活かせる機会を提供することも企業としては大事な使命です。
様々な経験を持つ職員の多様性は、自ずと入職してくる若い世代の職員にも受け入れやすい企業風土を形作っていると考えます。
これは、紛れもなくお客様の自立支援や重度化予防、そして質の高いサービス提供を支える「チームケア」を実現する土台となって行くと確信しております。
改めて地域に密着し、地域を支える「地域包括ケア」を実現する企業の一員として、当社の役割は益々大きくなっていくことでしょう。