介護福祉士でも仕事ができない人がいる?磨きたい3つのスキル!

いつもお仕事お疲れ様です。
年が明け、周囲には1月末の介護福祉士の試験を受けるという方もいらっしゃるかと思います。
今回はちょっと激なタイトルですが、ドキッとされた方、職場で管理職や介護リーダーを目指される方には必見の「カッツ理論」のご紹介です(笑)

管理職や介護リーダーに必要な3つのスキル

介護の職場には介護福祉士以外にも様々な職種の方がいらっしゃると思います。
同じ職種でも役職や立場も様々です。

よく、「あの人は仕事できるよね」という言い方をしますが、では、どうすれば周囲から「仕事ができる」と評価されるのでしょうか。
今回は、管理職としての3つの階層と3つのビジネススキルという視点からみた「カッツ理論」をご紹介したいと思います。

カッツモデルと言われることもありますが、これはアメリカのハーバード大学の経営学者ロバート・カッツによって提唱された理論です。

仕事をするには3つの能力が必要であり、マネジメントの階層や立場によってどの能力(スキル)が重要視されるかが変わる、というものです。

3つの能力とは、
①テクニカルスキル
②ヒューマンスキル
③コンセプチュアルスキル
と呼ばれています。

①テクニカルスキルとは

テクニカルスキルとは、「仕事を行う能力」です。
業務遂行能力とも言われますが、担当する業務に対する知識や技術をしっかり持っているか?というものです。

現場の介護職で例えるなら、
〇移乗の方法などの介護技術
〇認知症に関する専門知識
 等が当てはまります。

この能力がしっかり備わっている人は、現場において「仕事が早くて正確に行うことができる」と言えるでしょう。
リーダー職でされば、「しっかりと指示を出してチームをまとめることができる」といった感じでしょうか。

これを持っていると、確かに仕事ができる人という風になります。

②ヒューマンスキル

これは、「人との関係をうまく回す力」とも言い換えることができます。
対人関係力や円滑なコミュニケーション能力が必要ですから、「相手の立場に立つことができる能力」とも言えそうです。

相手との関係をしっかり作ることができるのか?ということで言えば、
〇人の話を引き出すことができる
〇他の人の、意欲を引き出すことができる
〇意見の異なる相手と交渉ができる
〇他の職種の人にしっかり提案ができる
〇リーダーシップがある
といったものでしょうか。

相手の立場に立っているからこそ、できる能力に他なりません。

あなたの職場には、資格は持っているけどトラブルメーカーという人がいないでしょうか?
学歴が高かったり、試験勉強はできるけど、対人スキルが十分ではないのかもしれません。

③コンセプチュアルスキル

これは、「仕事を作り出す力」とも言えます。

いつも当たり前だと思っていることに対して、疑問を抱いて改善していくことや、正解のない問題に取り組み、解決策を生み出すことで使われる能力です。

例えば、ご利用者さんの何気ない一言から、先回りして居室のレイアウトを変える、といったことです。
この能力は、現場の人というよりも、管理職に特に必要な能力です。

ただ、介護の現場で働く人には、なかなかそんな改善案を考えているような余裕はない、という人も多いかもしれません。

また、ちょっと難しく捉えると、これまで培った知識や経験、習得した情報を組み合わせ、物事の本質を把握・分析する能力ででもあります。

先天的な要素も強く、地頭の良さと考えられることもあります。
組織の中で上位階層に上がるほど重要性が増し、特に会社経営の舵を取る経営層には欠かせない能力であると言われます。

訓練してすぐに身につく能力ではないこともあり、介護福祉士やケアマネの試験に合格したら、こういったスキルも求められてることを知っておくといいでしょう。

仕事ができる!と言われるためには

カッツ理論のスキルを改めてまとめると、以下の3つです。

①仕事を行う力
②人との関係をうまく回す力
③仕事を作り出す力

国家資格である介護福祉士を持った人でも「あの人使えないよね」と言われることがあるのは、介護福祉士試験は実技試験はあるものの、記憶力やテクニカルスキル中心に確認するものだからです。

介護職はとりわけ、現場で「仕事を行う力」だけでなく、ご利用者や職員間の「人との関係をうまく回す力」が重要視される仕事です。

例えば、介助業務を行うときに、利用者さんが望むことは何なのか?
そういったことを考え、実行することができるとご利用者の満足度が上がるものです。
かた、職員間でのコミュニケーション力やチーム力きを発揮できる人こそが、「仕事のできる介護士」と言えるかもしれません。

あとがき

介護の現場では資格が何も無いよりは、あった方が良いですよね。
昇給するとか、信頼度が上がるということもありますが、何よりも自信をもって業務にあたることができます。

入社して1日も持たずに離職してしまった、という話を耳にすることがあるのも、介護の世界はそれだけ奥が深いものだからこそ、とも言えます。

とかく表面的には4Kとか6Kとか言われる職場ですが、やりがいがあり、人間的な成長ができる職場とも言えます。

以前よりも介護助士のような業務を行うパートさんが多くなったり、シフトもますます細分化されているように思います。

現場ではご利用者さんとのコミュニケーション力や介助業務のスキルなどがクローズアップされて評価されがちです。

しかし、管理者や管理職と言われる立場になると、トラブルや問題解決力が求められます。

よく、リーダーになったら経営者の視点でものを観るようにと言われます。

介護スキルだけでなく、ご利用者や職員に対しては相手の立場に立つって物事を考えることができる、そして疑問に思うことがあったら職場環境を改善していくための行動を起こせる人になる、というバランス感覚が必要なのかもしれませんね。

(ウェブマスター Y)

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