2006年に坂東真理子さんの『女性の品格(PHP新書)』がベストセラーになりました。
坂東さんは富山県出身ということもあり、親しみを持って読まれた方も多いかと思います。
内容は、仕事から私生活に至るまで、女性としての振舞い方をエッセイ風に説いたものですが、当時40代半ばだった私も拝読しました。
キーワードとなっている「品格」という言葉はコロナの洗礼により人々の価値観が大きく変わった現在においては、より意識されるようになると感じています。
「品格」というと男性にも関係がないわけではありませんが、とりわけ、女性職員の比率が高い介護の世界においては大事にしたい言葉ではないでしょうか。ということで、今回は、「品格」について考えてみたいと思います。
そもそも品格とは何か?
女性の品格と言われると、個人的には和服姿の女性をイメージしてしまいますが、品格という言葉の意味としては、上品さや気高さがあるさまを意味します。
立ち居振る舞いや見た目、その人から放たれるオーラや周囲に与える印象から「品格がある」と表現されます。
「品格」とよく似た言葉には、「品位」や「気品」などが挙げられますが、いずれも気高さや上品さを表すようですは、品格のある様子を表現する言葉としては「エレガント」や「優雅」などがあります。
品格がある人に共通する特徴
では、品格がある人とは、具体的にどのような人を指すのでしょうか。
◎言葉遣いが綺麗
品格がある人は、言葉遣いが綺麗です。
たとえ親しい相手だとしても、乱暴な言葉や流行りの若者言葉を使うことはありません。
誰に対しても丁寧な言葉遣いができ、落ち着いた話し方をするので、聞き取りやすいだけでなく上品な印象を持たれるのでしょう。
◎一つひとつの所作が丁寧
品格がある人は、一つひとつの所作が丁寧です。
たとえば、飲み物を飲むときはカップに反対の手をそっと添えたり、書類などを人に渡すときには両手で渡したりと、丁寧で美しい所作は人を惹きつけます。
歩き方や姿勢、座り方など、何をとっても立ち振る舞いにエレガントさがあることも、品格がある人の特徴といえるでしょう。
◎礼儀作法やマナーが身についている
礼儀作法やマナーが身についていることも、品格がある人の特徴といえます。
ビジネスシーンにおいての挨拶や言葉遣いなど、社会人として必要なマナーはしっかり身についています。
また、食事のときのテーブルマナーや、人とのコミュニケーションにおいて必要な礼儀もわきまえているので、誰からも好印象を持たれる存在です。
◎字が美しい
字が美しいことも、品格がある人によく見られる特徴のひとつです。
字は人間を表すとよく聞きますが、綺麗な字で文章を書く人はあらゆる場面で好感を持たれます。
また字が美しい人は、それだけで知的な雰囲気や育ちの良さを感じさせ、周囲に高貴な印象を与えるでしょう。
◎TPOに合わせた服装
品格がある人の特徴として、TPOに合わせた服装ができることも挙げられます。
たとえば、経営者が多数参加するようなパーティーではシックな服装を選んだり、家飲みするときは適度にリラックスできる服装を選んだりと、場に合わせた洋服選びを心がけています。
また、清潔感を第一に考えているので、清楚で品格のある女性として注目されることも多いです。
◎常にゆとりがある
常にゆとりがあることも、品格がある人の特徴といえます。
品格がある人は、たとえ想定外のことが起こっても焦ったりイライラしません。
いつも心に余裕を持っているので、トラブルがおきた場合でも冷静に対処することができるのです。
このような振る舞いから、職場では周りに頼られることも多いでしょう。
品格を磨くための方法
品格がある女性になりたいと思っている人は、下記のことを意識して実践してみるといいようです。
◎身近にいる品格のある人を観察する
◎正しい言葉遣いを心がける
◎常に綺麗な姿勢を意識する
◎マナーを学習し身につける
◎不平不満は口にしない
◎身だしなみは細かいところまで気をつける
◎周囲への気遣いを大事にする
◎時間に余裕を持って行動する
あとがき
ちなみに、坂東さんの『女性の品格』の目次は以下の通りです。
内容は想像に難くないと思いますが、男性の私が見ても耳の痛い内容がズラリと並んでいます。
75歳の今なお現役で働き続ける坂東眞理子さんの近著ですが、2022年6月30日に『女性の覚悟』(主婦の友社)を上梓されています。
“心の美しさ”や“人間関係の築き方”などにスポットを当て、40~60代に新しいメッセージを書き下ろされています。
◎「若い時期は外見が美しければ人生がうまくいくと思いがち」人生の後半戦を迎えた50歳前後の女性が追求すべき“心の美しさ”とは?
◎2000万円の貯蓄より必要」と語る、50代女性の人生を豊かにする“人間関係の築き方”
人生100年時代と言われる昨今ですが、興味のある方はぜひ、ご一読ください。
(ウェブマスターY)
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